KION v5.0.0からv5.2.1-hotfix3までの主な更新情報
気温ランキング・気象情報サービス「KION」は、v5.0.0以降、表示デザインの改善から全国のクーリングシェルター・クールシェアスポット対応まで、比較的大きなアップデートを続けてきました。
今回の KION v5.2.1-hotfix3 では、さらにウォームスポットの季節表示に対応し、夏だけでなく寒い時期にも役立つサービスへ拡張しています。
この記事では、v5.0.0から現在までに追加した主な機能と改善点をまとめます。
v5.0.0:季節に合わせて変化するKIONへ
v5.0.0では、KION全体の見た目と使いやすさを大きく見直しました。
季節テーマを追加
春・夏・秋・冬に合わせて、画面の配色を自動的に変更する季節テーマを追加しました。
通常テーマのほか、
- 春
- 夏
- 秋
- 冬
- ノーマル
- 色覚多様性に配慮した配色
を利用できます。
選択したテーマはブラウザに保存されるため、次回アクセス時にも引き継がれます。
また、冬季は最低気温を確認する用途が増えることから、12月から2月は低温側を見やすい並び順になるよう調整しています。
ユーザーが自分で並び順を変更している場合は、その設定を優先します。
地域別ランキングを見やすく改善
全国ランキングだけでなく、地域ごとの気温を確認しやすいよう地域別ランキングも改善しました。
地域名、観測地点名、気温などの文字サイズや余白を見直し、特にスマートフォンでの視認性を向上しています。
さらに、
- 現在気温
- 最高気温
- 最低気温
- WBGT
- 体感温度
など、それぞれの指標に合わせて色を使い分けるようにしました。
初回表示とJavaScript描画後で表示内容が変わってしまわないよう、サーバー側で生成する画面との整合性も改善しています。
スマートフォン表示を継続的に改善
KIONはスマートフォンから利用されることも多いため、v5系ではモバイル表示を重点的に調整しています。
ランキング、地域表示、文字サイズ、広告表示などを見直し、小さな画面でも気象情報そのものが埋もれないよう調整しました。
ランキング途中に表示されるコンテンツについても、商品名など必要な情報を残しながら、狭い画面では説明部分を省略するなど表示を最適化しています。
v5.2.0:全国のクーリングシェルター・クールシェアスポットに対応
v5.2.0では、KIONにとって大きな新機能となる CoolShare機能 を追加しました。
現在地周辺にある、
- 指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)
- クールシェアスポット
- 一部のウォームスポット
などをKION上から確認できるようになりました。
初期リリース時点では、KION向けに約9,900施設を収録しました。
気温を見るだけでなく「どこへ行けばいいか」まで
これまでのKIONは、
「今どこが暑いのか」
「どこが寒いのか」
を確認することが中心でした。
CoolShare対応によって、
「暑いとき、近くのどこへ避難できるのか」
まで同じ画面から探せるようになりました。
気象情報と実際の避暑施設をつなぐ機能です。
現在地取得後に必要なデータだけ読み込む方式へ
全国の施設情報を最初からすべて読み込むと、ページが重くなってしまいます。
そのためCoolShareでは、現在地が取得できてから周辺施設情報を読み込む方式を採用しました。
施設検索部分で問題が起きても、通常の気温ランキングや気象情報まで巻き込まれないよう処理も分離しています。
クーリングシェルターとクールシェアを区別
施設はすべて同じ種類として扱うのではなく、
「クーリングシェルター」
「クールシェアスポット」
「ウォームスポット」
などの役割を分けて管理しています。
1つの施設が複数の役割を持つ場合にも対応できる構造にしました。
施設表示についても、日本語だけでなくKIONの多言語表示に合わせた対応を進めています。
v5.2.1:全国28,857施設へ大幅拡大
v5.2.1では、CoolShareデータを大幅に拡充しました。
KIONから利用できる施設数は、
28,857施設
まで増加しています。
全国各地のクーリングシェルターやクールシェアスポットを、より広い範囲で検索できるようになりました。
正確な位置が取得できない施設にも対応
自治体が公開している施設情報は、必ずしもすべてに緯度・経度が付いているわけではありません。
住所情報などから位置を特定できる施設がある一方、詳細な位置を確定できない施設もあります。
そのためKIONでは、位置が概略となる施設については、そのことが利用者に分かるよう表示を改善しました。
概略位置の場合は距離表示についても、必要以上に細かな数字を出さないよう調整しています。
周辺施設が0件の場合も状態が分かるよう改善
以前は、周辺に対象施設が見つからなかった場合、CoolShare欄そのものが表示されないケースがありました。
現在は、
「検索された結果、施設が無かった」
ことが分かるよう表示を改善しています。
読み込み失敗なのか、単純に周辺施設が無いのかを判断しやすくしました。
v5.2.1 hotfix:細かな表示不具合とキャッシュ問題を修正
CoolShareの大規模拡張後は、複数回のhotfixで細かな問題を修正しています。
翻訳表示を改善
翻訳が存在しない場合に、画面上へ内部的な翻訳キーがそのまま表示される可能性があったため修正しました。
現在は未翻訳の内部キーをそのまま利用者へ表示しない仕組みに変更しています。
日本語・英語・中国語・韓国語など、多言語環境についても回帰テストを行っています。
「24時間」表記を統一
施設によって異なっていた24時間利用可能施設の表記を整理しました。
データ元による表記揺れが、そのまま画面へ出にくいよう正規化しています。
更新したのに古い画面が残る問題を改善
Webサービスでは、ブラウザのキャッシュによって更新前のJavaScriptやCSSが残る場合があります。
これを防ぐため、ファイル内容から生成した識別情報を利用する仕組みに変更しました。
KION側を更新した際に、古いファイルと新しいファイルがブラウザ内で混在する可能性を減らしています。
v5.2.1-hotfix3:Warm Shareに本格対応
今回の v5.2.1-hotfix3 では、CoolShare機能を夏専用にせず、冬にも活用できる仕組みへ発展させました。
大きな変更が Warm Share(ウォームスポット)対応 です。
4月〜9月はCool Share
基本となる季節表示は、
4月〜9月
をCool Shareの期間としています。
この時期は主に、
- クーリングシェルター
- クールシェアスポット
を表示します。
表示カラーは従来どおり青系とし、🧊のアイコンを使用しています。
暑い季節の情報だと直感的に分かるデザインです。
10月〜3月はWarm Share
10月〜3月
はWarm Shareへ切り替わります。
ウォームスポットについては、Cool Shareと区別しやすいよう、
オレンジ系のカラー + ♨️
を採用しました。
夏のCool Shareとは画面を見ただけで区別できます。
自治体などが公開している公式利用期間を優先
すべての施設を単純に「4月から9月」「10月から3月」で切り替えるわけではありません。
施設ごとに正式な利用期間が公開されている場合は、
その施設の公式期間を最優先
します。
たとえば、
- 夏季はクールスポット
- 冬季はウォームスポット
として使われる施設があれば、それぞれの期間に合わせて表示します。
季節固定のルールは、公式期間が設定されていない施設に対する標準ルールとして使用します。
夏・冬の両方に対応する施設も表示
年間を通して利用できる施設や、夏と冬で役割が変わる施設にも対応しました。
Cool ShareとWarm Shareを完全に別々のデータとして扱うのではなく、施設そのものの情報と利用期間を組み合わせて表示しています。
これにより、
「夏にも使えるのにWarm Spot登録だから表示されない」
といった取りこぼしを防いでいます。
季節の違う営業時間を表示しないよう改善
夏と冬で営業時間が異なる施設もあります。
今回の更新では、夏季の営業時間が不明だからといって冬季の営業時間を代わりに表示する、といった処理を行わないよう改善しました。
その季節の営業時間が確認できない場合は、誤った情報を出すのではなく不明として扱います。
施設情報では「何か表示すること」よりも「間違った案内をしないこと」を優先しています。
公開データとプライバシー・安全性も見直し
hotfix3では画面上の機能だけでなく、公開する施設データの構造も再監査しました。
施設名、住所、位置、営業時間など利用者に必要な情報は維持しながら、KION内部でデータ品質管理に使用している情報などは公開データへ含めないよう整理しています。
今回の変更によって施設そのものが削除されたわけではなく、
28,857施設をそのまま維持
しています。
古い施設データがサーバーに残らない仕組みへ
新しいデータへ更新しても、以前使用していたJSONファイルがサーバー上に残っていれば、古いURLからアクセスできてしまう場合があります。
hotfix3では施設データの世代を切り替え、現在使用していない古い公開データを削除する仕組みへ変更しました。
単に画面から見えなくするだけではなく、公開領域そのものを整理するようにしています。
アップデート時の安全性も強化
KION本体だけでなく、サーバーへ導入するためのインストーラも見直しました。
アップデート前に既存環境をバックアップし、
- 配布ファイルの検証
- 施設データの検証
- PHP構文チェック
- 公開データの検証
- 更新後の整合性確認
などを行います。
途中で問題が発生した場合は、更新前の状態へ戻せる仕組みも強化しています。
新機能を増やすだけでなく、更新によって既存のKIONが壊れる可能性を減らすことも重視しています。
v5.0.0から現在まで
v5.0.0では、季節テーマやランキングUIなど「気象情報を見やすくする」ことが中心でした。
その後、
気温を見る
から、
暑さ・寒さを確認し、そのあと実際に利用できる場所を探す
ところまでKIONの役割を広げています。
現在のKIONでは、
- 全国の気温ランキング
- 地域別ランキング
- 最高・最低気温
- WBGT
- 体感温度
- 季節テーマ
- クーリングシェルター検索
- クールシェアスポット検索
- ウォームスポット表示
- 施設ごとの公式利用期間への対応
などを1つのサービス内で利用できます。
今後も、気象情報そのものだけでなく、
「その気温のとき、実際にどう行動するか」
につながる情報を追加していく予定です。
KIONは引き続き、表示速度やスマートフォンでの使いやすさ、データ精度なども含めて改善していきます。

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