POML CHART v2.9.7
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POML Chartの見方

POML Chartは、テーマ株の値動きをまとめて見る「Market Index」と、世界の資金環境を公開統計から眺める「GLOBAL MONEY FLOW」を同じ場所で比較するための可視化ツールです。将来価格を当てるためではなく、市場を見るためのものさしを増やすことを目的にしています。

最初に知っておきたいこと

値動きの側を見る

Market Indexでは、複数銘柄を独自テーマごとにまとめ、市場の方向、変動の大きさ、下落局面、構成銘柄の寄与を確認します。

資金環境の側を見る

GLOBAL MONEY FLOWでは、CFTC、財務省、米財務省TIC、BISの公表データを共通尺度へ変換し、資金環境を別角度から観察します。

二つの画面が同じ方向を示すとは限りません。株価が上昇していても資金フロー指標が弱いことも、その逆もあります。その「ずれ」も含めて確認するためのツールです。

Market Indexの見方

個別銘柄だけを見ていると、その会社固有のニュースや一時的な値動きに引っ張られ、市場やテーマ全体の変化が見えにくくなることがあります。POML Chartでは複数銘柄を指数化し、同じ基準で比較できるようにしています。

市場と指数を選ぶ

日本・米国・香港を切り替え、コア、テーマ、特集から見たい指数を選択します。

期間と値動きを見る

短期では直近の勢いを、長期では大きな上昇・下落局面や市場サイクルを確認します。

リターンだけで終わらせない

CAGR、年率ボラティリティ、最大ドローダウンを併せて見ると、同じ上昇率でも途中の揺れ方が違うことが分かります。

構成銘柄の寄与を見る

指数上昇が一部の大型銘柄だけによるのか、複数銘柄へ広がっているのかを確認します。

CAGR

CAGRは、期間の開始値から終了値までを一定の率で推移したと仮定した年率換算値です。実際に毎年同じ率で上昇・下落したことを意味しません。

年率ボラティリティ

日々の変化率から値動きの大きさを年率換算した参考値です。一般に大きいほど上下の振れが激しく、小さいほど比較的穏やかだったことを示します。

最大ドローダウン

期間中の高値から、その後の安値まで最大でどれだけ下落したかを示します。最終的なリターンが高くても、途中に大きな下落を経験している場合があります。

LONGEVITY 20 / SURVIVOR 20

耐久カテゴリは、会社として長く続いた企業と、市場で長期間生き残った企業を観察する研究指数です。通常のテーマ指数と違い、15分足を大量取得するのではなく、低頻度で保存した長期日足を使います。データ準備中でも耐久カテゴリ自体は画面から消さず、進捗を表示します。

LONGEVITY 20

創業・企業起源の古さ65% + 上場歴35%を候補30社内でそれぞれパーセンタイル化して合成します。上場歴は15年以上を必須とし、正式上場日が未登録の候補では取得できた最古の日足を代理値として明示します。企業起源年は前身企業を含む場合があるため、法的な設立日と同義とは限りません。

SURVIVOR 20

長期履歴のある候補から、危機時の最大下落、危機前水準への回復速度、長期ボラティリティ、履歴年数を合成して20社を選びます。創業年が未確認でもSURVIVORの判定には影響させず、LONGEVITYと独立してfail-closed判定します。全上場企業の財務情報をYahooへ総当たりする方式ではありません。

この2指数のライブ開始以前は、生き残って現在候補になっている企業を過去へ遡って見る生存者バイアス付きバックテストです。2008年当時に存在した全上場・上場廃止企業を完全に復元した指数ではありません。危機比較の参考には使えますが、当時リアルタイムに組めたポートフォリオの再現とは区別してください。

GLOBAL MONEY FLOWの見方

経済統計には週次、月次、四半期など異なる頻度があり、単位も公表時期もばらばらです。GLOBAL MONEY FLOWは、それらをそのまま合計するのではなく、各系列が自分自身の過去と比べてどの位置にいるかを標準化してから合成します。

GLOBAL FLOW SCORE

Scoreは -100 から +100 の範囲に収めたPOML独自の合成指標です。プラス側をRisk-On方向、マイナス側をRisk-Off方向として表示します。ただし、これは「買い」「売り」を示す売買シグナルではありません。

Scoreだけを見て結論を出さず、coverage、confidence、各Providerの健康状態、Scoreを動かしている構成系列も一緒に確認してください。

OBSERVEDとRECONSTRUCTED

OBSERVEDは、POML Chartが実際にその日に計算して保存したスナップショットです。RECONSTRUCTEDは、実測保存値が存在しない過去を、公表時期を考慮しながら現在保存している統計値から再構築したものです。

過去統計は後日改定されることがあります。すべての提供元について「当時公表されていた改定前データ」を完全に保持しているわけではないため、RECONSTRUCTEDは厳密な当時再現ではありません。この制約を明示して、長期比較用の参考系列として扱っています。

こんなとき、どう読む?

例1: 指数は上昇、でも寄与が2銘柄へ集中

指数全体が強く見えても、構成銘柄の大半が横ばいなら「テーマ全体が強い」とは言い切れません。寄与と構成銘柄を確認すると、上昇の広がりを判断しやすくなります。

例2: CAGRは高いが最大DDも大きい

最終的な成長率だけでは途中の痛みは見えません。CAGR、ボラティリティ、最大ドローダウンを組み合わせると、同じリターンでも性格の違う指数を比較できます。

例3: 株価は強いのにFLOW SCOREは中立

価格と公開統計は観測頻度も反応速度も違います。即座に「どちらかが間違い」と考えるのではなく、各系列の公表時期とcoverageを確認します。

例4: Scoreが急に動いた

構成系列カードを見て、どの統計のz-scoreと寄与が変わったかを確認します。Providerの取得エラーだけで保存済みの有効データを直ちに除外しない設計です。

データの限界

市場データ、公表統計ともに、欠損、更新遅延、後日の訂正、提供元仕様の変更が起こり得ます。POML Chartではデータの健康状態を監視し、利用可能な履歴を保存していますが、完全性や将来の継続提供を保証するものではありません。

Market Indexの正式なpoint-in-time構成履歴は2026年9月5日から保存しています。それ以前は完全な構成履歴が存在しないため、参考バックテストとして区別します。

重要な判断では、POML Chartだけでなく、取引所、統計公表機関、金融機関などの一次情報も確認してください。

よくある質問

GLOBAL FLOW SCOREが高ければ株価は上がりますか?

そのような保証はありません。Scoreは複数の公開統計を共通尺度へ変換した資金環境の参考指標で、将来価格を直接予測するモデルではありません。

BACKTESTとOBSERVEDは何が違いますか?

OBSERVEDは実際の運用時点で保存した値です。Market Indexの正式な構成履歴以前やGLOBAL MONEY FLOWの過去再構築部分は、利用可能な履歴を使って後から計算した参考値を含みます。

なぜProviderによって更新日が違うのですか?

統計ごとに公表頻度が異なるためです。CFTC・財務省系は週次、TICは月次、BISは四半期の系列を含みます。最新日が揃わないこと自体は異常ではありません。

CSVはExcelで開けますか?

Market IndexのCSVはUTF-8 BOM付きで出力し、Excelを含む一般的な表計算ソフトで扱いやすい形式にしています。

投資助言サービスですか?

いいえ。研究・情報提供・可視化を目的としたツールであり、特定の金融商品の購入、売却、保有を推奨するものではありません。