取合計算機 Pro v3.9.1 マニュアル

クイックスタート(3~5分)

入力 → 計算 → 結果確認 → 印刷/保存の順で進めます。GA、逆算、候補長、目的関数は高度なマニュアルの計算を参照してください。

  1. 1次元/2次元を選ぶ: 棒材なら「1次元」、板材なら「2次元」を選びます。
  2. 材料を入力: 材料名、長さ(2Dは幅も)、刃厚、単価、在庫、優先度を入力します。
  3. 部品を入力: ラベル、寸法、数量を入力します。2Dでは「向きを固定」をオフにすると90度回転を許可します。
  4. 数量と刃厚を確認: 数量は各部品の必要数です。刃厚は切断で失われる幅で、材料ごとまたは一括で指定できます。
  5. 計算する: 標準のFFDのまま「計算する」または「計算を実行」を押します。
  6. 結果を読む: 必要材料数、歩留まり率、材料費、切断回数/配置部品数を確認します。在庫不足は材料別に表示されます。
  7. 再利用端材を見る: 小型一覧の番号は取合図番号と同じです。⛶で拡大し、取合図順・長い順・短い順・材料名順に並べ替えられます。詳しくは再利用端材へ。
  8. 表示を選ぶ: 図面(通常/コンパクト)、カード、テキストを「表示」から切り替えます。1D図面は1~3列を選べます。
  9. 印刷/保存: 「出力」から現在の表示を印刷、カットリストPDF、TXT、端材CSVを選びます。PDFにする場合は「印刷」を押し、保存先を「PDFに保存」にします。
  10. プロジェクト保存: 入力はIndexedDBへ自動保存されます。「プロジェクト操作」で案件を分け、「データ」からバックアップJSONを作成します。
  11. CSV入出力: 「データ」メニューのCSV取込/CSV出力を使用します。上限と形式はデータへ。

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高度なマニュアル

計算

1Dは棒材の長さ、2Dは板材の長さ×幅を扱います。2Dの「向きを固定」がオフなら90度回転を許可し、オンなら入力方向だけを使います。刃厚、数量、材料在庫、材料・部品の優先度(大きい値を先に割当)は全方式で検証されます。

FFD
長い/大きい部品から、最初に入る場所へ配置する高速な標準方式です。
BFD
配置後の空きが小さくなる候補を優先します。2Dは面積、同値なら残り辺で比較します。
EFD
全候補の完全一致を先に探し、なければ最初に入る場所へ配置します。
WFD
空きが大きい材料へ分散する1D方式です。
DP
1Dの材料1本ごとの組合せ探索です。入力小数を整数グリッド化し、予算超過時も実寸で補修・検証します。
GA
2Dの配置順と回転を固定探索量で探索します。探索ベストであり、数学的最適性は保証しません。
ギロチン
直線切断を想定した長方形分割です。

候補長/複数候補長/逆算: 逆取合計算モードは1D専用です。最小長さ、最大長さ、ステップから候補長を作り、複数候補長を同時に評価します。「最大許容種類」は必須数ではなく、使ってよい材料長の種類数上限です。部品総数12個以下は安全上限内で厳密探索し、それ以外または状態上限超過時は「探索ベスト」と表示します。

目的関数: 「材料総長最小(歩留まり優先)」と「材料本数最小(同数なら材料総長)」を選択できます。「厳密最適」は選択した目的に対してだけ成立します。

Worker: 2D GAと部品総数13個以上の逆算だけがマルチWorker対象です。FFD/BFD/EFD/WFD/DP、ギロチン、小規模厳密逆算は1 Workerです。希望Worker数は1~7で、端末モード、論理CPU数、部品数により実効数を下げます。個別結果と統合結果を数量・寸法・刃厚・境界・重複まで検証し、一部Worker失敗時は残りの有効結果を統合します。古い計算の結果は入力署名が一致しなければ破棄します。

計算中の残り時間は表示専用の概算です。探索回数、打切り、結果選択には使用しません。

再利用端材

再利用端材一覧の「材料名 番号」は取合図のパターン番号と同一です。表示順を変更しても端材ID、取合図番号、材料番号、元結果は変わらず、再採番しません。小型一覧と⛶の拡大一覧は同じ正規化済みデータを表示します。

拡大一覧はページ内モーダルです。×、Esc、背景クリックで閉じ、表示中は背面スクロールを停止します。取合図順(初期値)、長い順、短い順、材料名→取合図番号順を選べます。同じ長さの項目は元の取合図順を維持します。ソート状態はCSV、保存プロジェクト、計算結果へ保存しません。

「再利用端材の最小長さ」は初期値300mmです。1Dは設定値を超える長さ、2Dは縦横とも設定値を超える区画を対象にします。1D残材と2D棚方式端材は切離し刃厚を控除します。在庫反映時に端材保存がオンなら、対象端材を小数9桁へ正規化して材料リストへ追加します。端材CSVも同じしきい値を使います。

表示

通常図面、コンパクト図面、カード、テキストを切り替えられます。1Dの通常/コンパクトは1列・2列・3列に対応します。ラベル、寸法、色分けは表示設定から切り替えます。材料見出し下の集約は「部品名-長さmm×数量」(2Dは長さ×幅)です。カードとテキストは選択時だけ遅延生成し、長い一覧ではcontent-visibilityとDOM一括挿入を使用します。

印刷

通常図面、カード、テキスト、カットリストを印刷できます。広告、進捗、通知、モーダルは印刷されません。印刷時はcontent-visibilityを解除し、画面で非表示の長い結果も欠落させません。

通常/コンパクトのSVGはCanvasやJPEGへ変換せずベクターのまま、カード・テキストはHTML文字のまま出力します。1Dは選択した1~3列を行単位で保持し、2Dは図面単位です。同じページの残り領域に入る限り複数ブロックを配置し、入らない場合はグラフ全体を次のページへ送り、途中で2ページに分割しません。A4・A3・向きはブラウザの印刷設定へ追従します。

カードとテキストは各項目を途中分割しません。カードは同一オリジンの専用印刷フレームを使用します。カットリストはA4縦の専用印刷画面で、HTML文字と罫線のままベクター出力します。文字検索・コピーができ、拡大しても画像のように粗くなりません。コンパクトな1列形式で、通常サイズの材料パターンはページ途中で分割しません。

図面印刷は最大200件です。超過時は大量DOMを生成せず中断案内を表示します。

データ

CSV: 材料・部品CSVの取込は5MiB、10,000物理行、1行16,384文字までです。材料1,000件、部品5,000件、部品総数量10,000個、寸法最大1,000,000mm、小数9桁などの検証後、全行が正常な場合だけ一括反映します。失敗時は部分反映しません。CSV出力は数式インジェクションを無害化します。引用符付きフィールド内の改行には対応しません。

バックアップ/復元: 全プロジェクトの入力・設定はUTF-8 JSON換算50MiBまで、JSONファイルも50MiBまでです。アプリ自身が正常出力した上限内バックアップは再取込できます。取込結果に埋め込まれた計算結果は信用せず、入力を厳格検証して再計算します。プロジェクトは500件までです。

保存: プロジェクトはブラウザのIndexedDBへ保存します。容量超過時は再計算可能な結果を除外し、入力・設定を優先します。緊急保存にlocalStorageを使う場合があります。保存場所は使用中のブラウザプロファイル内です。

共有URL: 現在のプロジェクト名と入力をBase64URLで含め、最大120,000文字です。暗号化ではないため機密情報を含めないでください。Clipboard API失敗時は互換コピーを試し、実際に成功した場合だけ完了通知を表示します。

設定

表示設定には表示モード、列数、ラベル、寸法、色分け、配色、文字サイズ、印刷色があります。計算設定には配置方式、逆算、端末モード、スレッド、Worker数、端材保存、再利用端材最小長があります。

「その他」→「高度な機能」→「計算設定を初期化」は、計算設定だけを既定値へ戻します。材料、部品、保存プロジェクトは削除しません。1回目の警告、2回目の警告、「初期化」の文字入力確認が必要で、実行直後は「元に戻す」で復元できます。

その他

バージョン: v3.9.1。画面タイトル横にも常時表示します。v3系のLTS/完成候補で、以後は原則バグ修正のみを想定します。

対応ブラウザ: 現行のChrome/Edge系を推奨します。ES Modules、Web Worker、IndexedDB、SVG印刷を使用するため、HTTP(S)サーバーから開いてください。

ローカル処理: 計算、保存、CSV/JSON処理はブラウザ内で行い、計算処理に外部Workerや外部計算サービスは使用しません。アクセス解析にはGoogle Analyticsを利用します。jsPDF 4.2.1はローカル固定ですが、カットリストはブラウザのベクター印刷を使います。

既知の制限: ヒューリスティック方式は数学的最適性を保証しません。2D棚端材は右側と下側の連続矩形として扱い、非矩形空間を自動結合しません。大容量データは端末メモリを消費します。加工前に寸法、刃厚、数量、在庫を確認してください。

バックアップと安全: 定期的にJSONバックアップを作成し、別媒体へ保存してください。共有URLとバックアップは暗号化されません。第三者から受け取ったファイルは送信元を確認し、機密情報を含めないでください。

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